イサム王子の影武者騒動

主な登場人物

主要登場人物については、こちらを参照のこと。

今回のゲストキャラクター

沼田 涼介(ぬまた りょうすけ)

「ヌマタ電子化学」の御曹司で、天城大学に通う19歳の学生。

顔はイサムに瓜二つのそっくりさん。

誘拐団一味  涼介をイサムと間違えて誘拐してしまう。

あらすじプロット案

  • 財界主催のパーティーに出席している、礼装姿のイサム・ルワン・ラーティラマート雨宮梨奈の2人。表面上はスマイルで社交的に振る舞いつつも、内心では堅苦しいのが嫌いで窮屈な思いをしている。
  • そんな中、イサムと梨奈は、ある財界要人の紹介で、イサムにそっくりな沼田涼介と出会う。驚くイサムと梨奈。
  • 涼介は、福岡に本社を置くヌマタ電子化学」の社長の跡取り息子である。ちなみにヌマタ電子化学は、雨宮財閥ともビジネス上の繋がりが深い大企業で、フィオ王国にも幾つか工場が進出している。
  • かねてから名探偵・武智恭介の下で助手を務めているイサムや梨奈たち学生探偵の活躍の噂を人づてに耳にしていた涼介は、探偵活動に非常に興味を抱いており、自分も武智探偵事務所でアルバイトをしてみたいと言い出す。
  • そこでイサムは一計を案じる。実は明日から一週間、イサムは王子としての公務のため、母国に一時帰国しなければならない。その期間の間だけ、涼介はイサムと入れ替わって武智探偵事務所で働いてみては?と提案する。すぐさま涼介は快諾する。
  • 翌日、大学の講義が終わった後で、いつも通り武智探偵事務所に集合するイサムと梨奈、そして相馬晴彦不破詩織の4人。そこで晴彦と詩織は、イサムと梨奈に涼介を紹介される。「イサムが二人いる!?」と驚く晴彦と詩織。
  • イサムは、晴彦と詩織に事情を説明。こうして今日から一週間だけ、涼介はイサムの影武者!?として武智探偵事務所に出入りすることになった。
  • 本物のイサムは、後のことは晴彦たちに任せて、その日の夕方の便の飛行機で日本を発つ。
  • さっそく次の日から、涼介の学生探偵体験が始まった。服装もいつもイサムが着ている私服と全く同じ物を着て、気合も充分!
  • しかし舞い込んできた仕事は、浮気調査の尾行や迷いネコ探しなど地味な案件ばかり。もっとスリリングな経験が出来るものと期待していた涼介は、少しがっかりする。
  • だがたとえ地味な仕事でも真剣に取り組む晴彦たちの姿勢を見て、涼介は改めて彼らに敬意を抱く。
  • その日のアルバイトは終了。涼介は晴彦たちと別れ、一人で滞在しているウィークリーマンションへの帰路に就く。
  • ところがその帰り道の途中、涼介はいかにも人相の悪い数人の男たちに取り囲まれる。怯える涼介。
  • 涼介はそのまま男たちに車に乗せられ、どこかへ拉致されてしまう。

  • アジトに連れてこられ、椅子に座らされて縛られる涼介。
  • 男たちの会話から、どうやら自分をイサムと間違えて誘拐したらしいことがわかる(影武者としてイサム本人に成りすましているのだから、当然なのだが・・・)。
  • 「違う! ぼくはイサム君じゃない!」と訴えたくても、口をガムテープで塞がれているため、「んーんー!」という呻き声にしかならない。
  • フィオ王国の駐日大使館に脅迫電話をかける男たち。しかし本物のイサムは本国に帰還中なので、応対に出た大使館員はイタズラ電話だと思ってまともに取り合わない。
  • しかし男たちは、「きっと王子の失踪を公に認めるわけにはいかないのだろう」と解釈し、まだ涼介のことをイサム本人だと思い込む。

  • 一方その頃、フィオ王国の王宮にいたイサムは、駐日大使館から「妙なイタズラ電話」があったとの報告を受ける。イサムは念のため日本にいる晴彦たちに連絡を取るが、案の定、涼介がいなくなったことがわかる。涼介の身を心配したイサムは急きょ予定を切り上げて日本に戻る。
  • こんなこともあろうかと、詩織は涼介の着ている衣服に発信機をつけていた。その日のうちにアジトを特定したイサム率いるフィオ王国特殊部隊が、監禁場所を急襲(一応、日本政府に作戦活動の許可は取っているものと思われる)。無事に涼介を救出した。
  • 自分の浅はかな提案で、大事な友人の涼介を危険に晒してしまったと詫びるイサム。
  • しかし涼介は監禁中の間も、きっとイサムや晴彦たちが助けに来てくれると信じていたと話し、おかげでスリリングな経験ができたと感謝を述べるのであった。めでたしめでたし。